2016年1・2月の糖尿病教室
知って得する糖尿病網膜症
糖尿病は全身の血管病であり、眼に起こる合併症の代表が糖尿病網膜症です。
今回の糖尿病教室では、眼科医師の唐下より糖尿病網膜症の症状や注意点についてお話しました。
糖尿病網膜症は眼の奥にある網膜の血管がもろくなり、眼底出血を起こし、網膜に水分や脂肪がもれ出して浮腫を起こします。このため、物がゆがんで見える変視や、視力低下をきたします。
網膜症の進行を抑えるために眼科で行う基本的な治療としてレーザー治療がありますが、この治療を行う適切な時期には、患者さんには自覚症状がないことが多いです。つまり、網膜症は「見えにくくなった」という自覚症状がないまま進行していき、症状が出てきたころには重症化していることも多いのです。
網膜症を診断し適切な時期に治療を受けるためには、眼科への定期受診が必要です。
糖尿病のある方は、ご自身の眼を守るためにぜひ一度眼科を受診し、眼の状態を確認してみましょう。
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